十七歳の地図

 私が初めて聴いた尾崎の歌は「十七歳の地図」である。当時、エアチェックしていたFMラジオから注目の新人として流れてきた。曲調といい歌い方といい、随分攻撃的で人を不安にさせる感じの歌だなと思ったが、それまで聴いたことのないような歌であったことから強く印象に残った。本書を書く際に知ったが、この歌はもともとカントリーみたいな曲だったのを、ブルース・スプリングスティーンの「明日なき暴走」ふうにアレンジし(たしかに似ている)、のってきた尾崎は出だしから一オクターブ高く歌ったのだという。

盗んだバイクと壊れたガラス

歌の言葉を読み解く